<どの木に天狗は腰を掛けていますか~?>
こんにちは!
スピリチュアルコンサルタントで
スピリチュアルライターの知念樹里です
(^^)
前回は、鞍馬寺の軽い説明と、頂上の鞍馬寺、そして魔王殿をめがけて
鞍馬山へ登って行くところをお話しました。
<鞍馬寺入口付近>
今回は鞍馬寺の天狗について、お話をしていきたいと思います。
知念樹里さんが鞍馬寺に行った後、天狗の鼻が老朽化で折れてしまい、
天狗の置物を修復せざるを得なくなったため、天狗を新調したようで、
これ(以下の写真)が新しい鞍馬天狗さんです。
↓
<新しいですね~、お顔がピカピカ!>
で、この天狗なんですけれど、天狗がいるという霊山や伝承は、
日本中けっこうあちこちにありまして、鞍馬寺だけではないんです。
天狗の由来は、もともとは中国でこの「天狗」という呼び方を
されていたようで、災いごとを知らせる流れ星を意味していました。
私は全て読破したことはないのですが、かの有名な中国の『史記』、
『漢書』、『晋書』にはこの天狗のお話が載っていまして、天から
地上へと災いをもたらす凶星として恐れられていたのです。
また仏教の書物で、『正法念處經』という書物の第十九巻の中に、
古代インドのUlkā (ウルカ)という流星を、「天狗」と翻訳した
ものが出てきます。
日本も飛鳥時代に遣隋使、遣唐使で中国仏教を輸入してきていますので、
このあたりを学んで来た僧侶によって天狗のことが伝えられたのだろう
と思うようなお話もあります。
その最も古いものは『日本書紀』で、都の空を巨大な星が雷のような
大きな音をたてて流れて行った時、その正体について唐から帰国した
ある僧侶が「これが天狗である。天狗の吠える声が雷に似ているのだ」
と言ったとか。
<雷のような音と流星を見たら、それは天狗かもしれません>
その後日本に天狗は現れず、平安時代のお話で登場することに
なるのですが、その時はなぜか妖怪になって巷に語られるように
なっていたのです。
『今昔物語』では人に憑く鷹、とされたり、『平家物語』あたりでも
物の怪的な表現をされて登場しています。
また、慢心の権化とされ、「天狗になる」という言葉もいつしか
使われるようになっていったり、と、あまり良い存在として
扱われてこなかった背景があります。
これは、知念樹里さん的な霊的解釈では、やはり「明けの明星」と
対になる「宵の明星」のルシファー的意味合いが先に広まったのでは
ないだろうか、というところです(=_-)
しかし、そもそもが物事は表裏一体なものです。
そんな物の怪天狗様も、神としての天狗、とりわけ山神としての
天狗も伝承されています。
鞍馬山の鞍馬天狗は「僧正坊」という名前の神ですし、他にも比叡山の
天狗は「法性坊」、富士山の天狗は「太郎坊」、修験道で有名な高尾山の
天狗は「内供坊」、秋葉山は「三尺坊」、比良山は「次郎坊」、白峰山は
「相模坊」、筑波山は「法印坊」など、ざっと上げてみると、基本的に
「坊」というお坊さんの漢字が最後につく名前になっているのが
分かりますね。
で、『古事記』や『日本書紀』などに登場してくる、天孫降臨の際に
案内役を務めた国津神の猿田彦(サルタヒコ)は、背が高く、長い鼻を
持つ容姿で描写されています。このことから天狗と同一視されており、
祭祀などではサルタヒコは天狗の面をかぶっています。
<猿田彦大神の像。確かに、天狗に似ていますよね。>
日本の国造りは元をたどれば古代イスラエルの祖先が信仰していた
ユダヤ教の前身、ヤーウェ(ヤハウェ)神への信仰です。
日本の国造りのお話は、そもそも母体となっているのがこのヤーウェ
(ヤハウェ)信仰ですから、そこから考えると天狗はキリスト教へ
移行していった時、ミカエルへと表現の形態が変わって行ったのでは
ないかと思われます。
またこの天狗ですが、実際には古代イスラエル人が天狗の祖先に
当たるという見解が有力なわけでして、特に山で祈りを捧げていた
古代イスラエルのレビ族あたりが天狗の先祖なのではないかと、
知念樹里さんは霊感的に感じるところであったりします (-~-)
<高尾山の天狗像>
天狗の顔だちを見ていますと、赤ら顔に高い鼻、高い身長などは
ユダヤ系の特徴から来ているようにも思えますが、何より天狗の服装や
恰好がユダヤの旧聖職者の恰好や、山伏の恰好にとても似ている点に
目が行くと思います。
特に頭に乗っている黒い箱のような帽子は、ユダヤ聖職者の
それはフィラクリティといい、聖書の一部分の章が入っているそうです。
山伏のそれは兜巾(トキン)といい、法華経の経文が入っています。
天狗、ユダヤの聖職者、そして山伏。
この天狗、もとは旧ユダヤの聖職者、つまりは古代イスラエルからの
移民が山岳信仰とあいまって伝承されてきたのではないかと
思うのですね、個人的に。
もちろんその古代イスラエルの聖職者は、司祭を担当していた
レビ族に当たりますし、海を割って同胞をエジプトから逃がした
モーゼもレビ族ですので、レビ族の中にはそうした神通力のような
ものを持つ者も少なからずいたのではないか、とも思えるのです。
それが山神としての天狗へと言い伝えられていったのではないか、と。
<ユダヤの聖職者、天狗や山伏に非常に似ていませんか?>
そして天狗が住むと言われる杉の木ですが、鞍馬山には
パワースポットとなっている由岐神社があり、ここには樹齢800年
ほどの50m余の大杉が願掛け杉として祀られています。
京都の天然記念杉にもなっていて、2本の杉、1本のカゴノキが
記念指定の樹木となっています。
<由岐神社。鞍馬寺のパワースポットの1つとされている>
霊的に見て見ますと、こちら、いわゆる八角形の杉のような分子、
エネルギー体に見えましてですね、何というか、いわゆる天狗の化身
のような、ある種違ったエネルギーを持っている杉の木に見えます
(’_’)
<50mもあると上の方が映らないもんですね~>
御神木となっている大杉以外にも、由岐神社の周辺にはいくつもの
杉の木がありまして、大なり小なり、それぞれがちょっと違った
エネルギーを持っており、やはりそれらの杉の木たちも天狗の権化的な
エネルギーがあるようです。
そんな不思議なエネルギーと、樹齢数百年を超える大きな杉の木の
生命力に、当時の人々は古代イスラエルの先祖から譲り受けた宝だと
感じたのかもしれません。
そして、いつしかその杉の不思議なエネルギーに願掛けをするように
なっていったのではないか、と昔の人々の息吹きに思いをはせる
知念樹里さんであります(^^)
<由岐神社から見える大杉>
さて、今回も最後までお読み下さり、ありがとうございました。
スピリチュアルコンサルタント
スピリチュアルライター
知念樹里
追記:このブログは学術的な内容ではなく、あくまで知念樹里の霊的感性、価値観、独断によるエンターティメントな執筆となりますので、一部、文献等で記載されている内容と異なる場合があります。また、本内容は掲載後に作者・知念樹里によってリライトすることがあります。ご了承下さい。